国分可紀氏、日本セラミックス協会 功労賞授賞


日本セラミックス協会 功労賞
ガラス関連技術と産業の発展ならびにセラミックス協会事業への貢献

 国分可紀氏は、昭和38年に旭硝子(株)に入社し,ガラス材料および生産技術の研究開発に従事した。特に、ガラス溶解・清澄、TVガラス組成、フリット・ペースト、無アルカリガラス組成の開発において優れた成果をあげ、同社ニューガラス開発の礎を築いた。その後、同社中央研究所担当部長、硝子建材事業本部統括主幹技師、ニュー硝子開発研究所長、セラミックス領域研究所長などを歴任し、上記領域に加、表面処理技術、耐火物技術の開発も主導し、工業化に尽力した。

 平成11年に(社)日本セラミックス協会専務理事に就任し、21世紀記念国際交流賞個人冠賞(倉田賞,井関賞)の創設や、文科省科学技術振興調整費委託事業「セラミックインテグレーション技術による新機能材料創設に関する研究」の事務局受託に尽力した。また、協会主催の第5回 Pac Rimおよび第20回国際ガラス会議の事務局として、その成功に尽力し協会の国際交流発展に貢献した。

 以上のように同氏のガラス関連技術と産業の発展への功績および日本セラミックス協会事業への貢献は大であり、功労賞に値するものとして推薦する。(日本セラミックス協会)

【略 歴】
1963年早稲田大学理工学部応用化学科卒業、旭硝子(株)入社。
1985年中央研究所担当部長、1989年本社硝子建材事業本部統括主幹技師、1993年ニュー硝子開発研究所長、1995年硝子セラミックス領域研究所長。
1999〜2005年日本セラミックス協会専務理事、2005年日本セラミックス協会監事、現在に至る。

(日本セラミックス協会 提供)