応化品川囲碁クラブ 例会記録 2005





―第九回月例会のご報告:9月3日(土)−

残暑がまだまだ厳しい9月3日(土)に、久しぶりに応用化学会品川囲碁クラブ例会が行われた。8月は例会も夏休みとしたためであったが、暑さのためか1回休んだせいか、午後1時を過ぎた時点で、参会者3名と寂しい限りでどうなることかと心配したが、時間が経るにしたがって人数も増え、3時頃には7名が集まり適宜対戦を始めていた。回を重ねるにしたがって互いの棋力もわかってきて、置く石の数もすんなり決まるようになってきた。お茶のペットボトルを側に置く者、缶ビールをぐいと飲みながら熟考する者などスタイルはそれぞれだが、楽しんで打つ姿は共通である。

2〜3局打ったところで6時近くなり、一般のお客さんも切り上げた頃に、例会の楽しみの飲み会が始まった。コンビニのつまみとアルコールに加え、鶴丸席亭の奥様の心尽くしの差し入れを肴に話が弾んだ。
平林先輩(35卒)の今夏のアメリカ南部の西から東への車旅行で、毎日500kmを走破したところ、雇ったドライバーに途中でGive upされた話。九州の芋焼酎の絞り粕は黒豚の飼料となり肉の美味しさに生きている話。類人猿とネアンデルタール人との決定的な違いは、言語を有していたかどうかであり、それは頭蓋骨の形から推定されるなど、いつものことながら話は拡散するのみであった。(画像をクリックすると拡大表示されます)

特に今回特筆すべきは、杉崎さん(38卒、九州大名誉教授)が本会に合わせて出張を組み、九州から飲み会に参加されたことである。応用化学会のホームページを時々見ては、機会があれば立ち寄って見たいと思っていたとのことであった。必ずしも囲碁を打たなくても懐かしい人との再会の場所として利用するのも例会の意味があることに気がついた。
参加者:平林、平田、堀井、杉崎、丸山、木村、豊田、鶴丸、下井  (豊田記)

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―第七回(6月度)月例会と第八回(7月度)例会ご報告―

第七回(6月度)例会ご報告:6月4日(土)

道場には劒持さん(新8回生)ご提供の油絵「上高地」が初夏の到来にふさわしく、道場に飾られています。
平林さん(新10回生)のお誘いで根岸祐二さん(新3回生)が初参加、懇親会には二見厚さん(新13回生が初参加、また二ヶ月ぶりに速水さん(新9回生)が復帰されて、久しぶりに賑やかになりました。根岸さんは早稲田大学囲碁部OB会(会長宮崎正春さん)では毎年横浜代表としてご活躍中のよし。鶴丸さん(席亭、新13回生)、平林さん、平田さん(新13回生)、速水さんらと立て続けに手合わせをされて、道場に負けじ魂の緊迫感が漂いました。

懇親会は速水さんの乾杯ではじまり、スペインの赤ワインを嗜みました。応化会交流委員が現在取り組んでいる学生就職支援のための企業ガイダンスの苦労話から話の口火がきられ、平林さんから最近のフラットパネルデスプレイの日本と韓国台湾など海外勢の実力の実態比較、将来性を有する次世代の有機EL技術の開発競争状況のご高説を拝聴しました。

岡本さん(新14回生)から、我孫子の稲門囲碁同好会が盛大であることを引き合いに、当クラブの会員を増やそうとの貴重なご意見が出されました。鶴丸さんは弟さん(新16回生、現在森永乳業専務)に同期生の勧誘を依頼しているものの、ご本人が囲碁をしないので、勧誘に苦戦しているとの具体例が語られました。対策を講じる積極論、囲碁の好きな人は徐々に集まるだろうという楽観論、ぼちぼち行こうとの中間論など論じられました。取敢えずは楽しくやっていこうということで締めました。

出席者:根岸祐二、速水清之進、平林浩介、平田修、吉田喜明、堀井紀良、岡本明生、二見厚  鶴丸一彦、下井将惟 



第八回(7月度)例会ご報告:7月2日(土)

根岸祐二大先輩(新3回生)が前回に続いて出席され、また久しぶりに工藤飛車さん(新8回生、本会の名誉会長)も出席され、高段者速水さん(新9回生)を交えて、夏にふさわしく、ハイレベルの激しい戦いが行われました。

一方、豊田さん(新13回生)は万博帰りの疲れがあってか、堀井さん(新13回生)に大苦戦されました。平林さんは北アメリカロッキ山脈縦走、岡本さんは知床半島網走ツアのために欠席、珍しく吉田さんと平田さんも欠席されました。

懇親会は隣の居酒屋で実施。生ビールで乾杯。話題は多岐に亘りました。応化会ゴルフクラブ会は100回の歴史。二十八卒ゴルフ会(根岸さん同期生)は50回の歴史。株価と売買スキル。トヨタ系列での豊田合成の株価の異常現象。発光ダイオードの展望。腰痛発生原因。人体細胞の再生サイクル。囲碁の新ジャンル:劫争そいの極技は未開発領域。

出席者:根岸祐二、工藤飛車、速水清之進、豊田常彦、堀井紀良、鶴丸一彦、下井将惟


第八回例会(7月2日)懇親会

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応化品川囲碁クラブ第六回例会報告と第七回例会案内

5月14日(土)

3月に逆戻りしたような薄ら寒い日となり、また連休のため定例の第1土曜日を変更して第2土曜日としたためか、若干参加人数が少な目で8名となりました。正午過ぎから集まりはじめ、軽食をとりに出直す人、コンビニのおにぎりを持参し窓際で腹ごしらえする人など、思い思いに体勢を整え、適宜対戦を始めました。

それぞれが1、2局打った頃、釼持さん(33年卒、5段、現役画家)が夏の上高地(18号、油絵)を描いた力作を持参いただき、一時、手を休めて鑑賞しました。互いに相手を変えて3、4局打った後、釼持さんによる岡本さん(39年卒、初段)との指導碁に、周りの連中も口や手を出して、和やかな且つ厳しい指導碁となりました。

6時ころより、駅前のコンビニで仕入れたビール、ワイン、日本酒とつまみ、ケーキ?さらに、席亭の鶴丸さんの奥様の美味しい差し入れなどを肴に懇親会が始まりました。まずは、釼持さんの上高地の絵の話から始まり、制作の期間や絵筆をおくタイミング、油絵制作では油の臭いの点でアトリエが必需であるなど、またアトリエの中には、通常裸婦像が多いのは習作として裸婦像が適しているためで、好きで裸婦を描いている画家は少ないとのことでした。

また、釼持さんは古川電工時代に、今をときめくJリーグチェアマンの川淵さんと一緒に仕事をしたことがあるとのことから、サッカーリーグの今日の隆盛を仕掛けたチェアマンの性格などに話が進み、サッカー選手と女流の梅沢由香里5段が結婚に至った接点がどこにあったのかの話題で囲碁の話に戻りました。途中でプロ野球の話題にも展開し、話が弾んで気がつくと8時半を回っていた次第です。

出席者:剱持忠男、平林浩介、平田修、吉田喜明、岡本明生、鶴丸一彦、下井将惟、豊田常彦

 
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応化品川囲碁クラブ第五回例会報告

4月2日(土)

今回は珍しく速水清之進さんがお見えになりませんでしたが、久しぶりに山川さんと丸山さんが参加され、前回より六人増えて、11人の碁打ちとなりました。桜シーズンに入り、片手にビールを飲みながらの花よりダンゴというよりは花よりイゴの和やかな展開でした。

鶴丸さんと平田さんの対戦は平田さんが持ち前の粘り越しで逆転勝利。豊田さんと吉田さんの対戦も見ごたえがありました。私は平田さん、山川さん、丸山さん、岡本さんと手合わせをしましたが、山川さんには冷静な手打ちに煽られて持碁となり、平田さん、丸山さん、岡本さんには中盤あるいは終盤のポカに救われて、久しぶりに負け知らずとなりました。

最大のトピックスは工藤飛車さんと平林浩介さんとの長時間激戦でした。平林さんの置碁でしたが、工藤さんの追い上げならず、平林さんが粘りに粘り、3目の圧倒的勝利となりました。

懇親会は名誉会長に就任いただいた工藤飛車さんの乾杯で開始。ワインを一口飲むなり、いきなりJohn X. Wang & Marvin L. Roush共著 の工藤飛車さん翻訳書「リスク分析工学」の話となり、FTA、FMEA、PERT、田口メソッドの活用は技術、生産、研究、経営の不確実性をエンジニアリングすることになることから、囲碁の勝率を上げることにもにつながるという論議となりました。プロだったら、この局面をどう打つかという発想が大切の由。このことも、田口メソッドの平均ではなく、理想との差を見るメソッドと一脈通ずるのかもしれません。田口玄一博士は、アメリカで先駆けて高く評価され、アメリカ自動車殿堂入りした偉才であり、日本に先駆けて外国で高く評価された偉才には、最近ではノーベル受賞者田中耕一さんや白川英樹さんがおられる話もでました。

余興は工藤飛車さんのロシア語によるトロイカの独唱により、春の一夜は魘され、閉めは発起人堀井さんの一本締めで明日への英気を培った次第です。

出席者:工藤飛車、平林浩介、平田修、山川典男、豊田常彦、吉田喜明、岡本明生、堀井紀良、丸山征四郎、鶴丸一彦、下井将惟

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応化品川囲碁クラブ第四回例会報告と第五回例会案内

3月5日(土)
今回は特別にご案内することをしませんでしたので、参加者は少数でした。
少数での激しい碁打ちとなり、久し振りに頭脳が疲労しました。速水進之助さんと平田さんの対局では緻密な速水先輩がオオポカをされる場面もみられ、和みました。

後半には工藤飛車名人と新人吉瀬靖一さんが参加され、懇親会は大いに盛り上がりました。主話題は早稲田大学囲碁部の今昔物語となりました。 全盛時代を築いた村上文祥さん(商)、工藤飛車さん(33年卒、応化)らは5人チーム全戦全勝、全国学生チャンピオン及び世界チャンピオン達成。その後に、宮崎正春さん(35年卒、法、現在早稲田囲碁倶楽部OB会会長)、水瀬秀章さん(36年卒、応化)が継続。当時学生の速水さん(34年卒、現在6段)は5級の腕前だったようです。鶴丸さん(38年卒、現在6段)、平田さん(38年卒、現在5段)も同様に、数級のレベルだったと記憶しております。

少し年次を置いて、平沢研究室卒の堀川健さん(応化)が学生時代に大活躍された事を平沢教授から拝聴しました。交流会第一回フォーラム講演者中嶋宏元さん(旭電化:社長)も7段の腕前だそうですから、応化会出身者には囲碁も強い多士済済、英才が多数おられる事、驚嘆の限りです。今回も、囲碁は頭脳の活性化と長寿に役立つという工藤さんの「おち」で打ち上げとなりました。

新会員紹介:吉瀬靖一さんは当時ダントツの名門日比谷高校から早稲田応化へ、卒論は大坪研究室です。ここまでは応化会活性化委員・交流委員長田嶋喜助さんと同じコースです。昭和38年卒業後、宇部興産に勤続して、めでたく停年退職。退職後は最近まで、神田須田町でクラブ「らめーる」を経営しており、同期生の溜まり場でもありました。

(画像をクリックしますと拡大表示されます。)


左から鶴丸、吉瀬、下井、速水、工藤、平田

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応化囲碁会に寄せて

水瀬 秀章(昭和36年卒 新11回)

先ず、応化会員で囲碁愛好者が多数おられるのは大変喜ばしい事です。 私は早大囲碁部に所属しており、大先輩の工藤飛車様(応化会ナンバーワン)にはお世話になっております。

S36年卒「ウロウロ会」は会員21名にて、毎月1回、「Jエナジー(六本木)」にて対局並びに懇親会を開催しており、年に数回、温泉旅行(囲碁対局を主体として)並びにゴルフをやっており、同期の小田さんが言う通り、GSS(碁、ゴルフ、酒)を楽しんでおります。一度、応化囲碁会に出席したいと思っている次第です。今後のご発展を期待します。( 2月20日)

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応化品川囲碁クラブ第三回例会報告

2月5日(土)

立春直後の激寒。その故か初参加は無く、総出席者数は激減して12名でした。今回は初心者および初段目前者への配慮として、堀井さんが持ち込んだ13x13碁盤対局あるいは有段者鶴丸さんによる指導碁の試みが取り入れられました。
次回はさらに進化したものを計画中です。対局は全員熱中、頭脳が疲労したとのささやきが聞かれました。懇親会は速水大先輩が今後益々碁打ちに励みましょうとの力強い乾杯の挨拶があり、話題は多岐にわたりました。
応化出身の村井元総長の近況、石川先生・城塚先生への郷愁、大学経営に関する有価証券報告書の有無、寄付金調達戦略の模索、客員教授の有り様などでした。

暖かくなったら、遠出一泊碁打ち兼ゴルフの近代10種競技(5+5)を計画しましょうとの結びとなりました。
尚、出席者佐藤忠彦さん(新10回生、元旭電化)のお話によると、3月9日(水)開催予定の交流会第一回目フォーラム講演者旭電化工業代表取締役社長中島宏元さんは囲碁7段実力8段の腕前だそうです。経営と囲碁は相通ずるものがありそうです。囲碁ファンには見逃せないフォーラムになりそうです。

出席者:
速水清之進(新9回生)、平林浩介(新10回生)、保坂弘毅(新10回生)、平田修(新13回生)、吉田喜明(新13回生)、豊田常彦(新13回生)、岡本明生(新14回生)、平中勇三郎(新14回生)、堀井紀良(新13回生)、木村茂行(新13回生)、鶴丸一彦(新13回生)、下井将惟(新13回生)

応化品川囲碁クラブ第三回例会の様子1 応化品川囲碁クラブ第三回例会の様子2
応化品川囲碁クラブ第三回例会の様子3
(画像をクリックすると拡大表示されます)

写真説明:
左側写真⇒左側(手前から鶴丸、豊田、平林)右側(手前から岡本、下井、速水)右側の後ろ(手前から吉田、木村)
右側写真⇒左側(堀井)、右側(平田)
下側写真⇒左側(豊田)、真中(平林)右側(下井)

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応化品川囲碁クラブ第二回目新年初打ち・新年会の状況報告

第2回目(1月8日(土))は新参加六人の方々を含めて、16人の方々が参加されました。新年初打ちにふさわしく、稀に見る錚々たる高段者から初級者にいたるまで、段位にとらわれず、和やかに新年の初打ちを楽しみました。

対局後の新年懇親会はソムリエ平林浩介さん(新10回生、実力5段)の乾杯にはじまり、ご自身自ら見立てたワインを全員で飲み交わし、それぞれが特技の話を持ち出し、感心するやら大笑いするやら楽しいひと時でした。
釼持忠男さん(新8回生)は油絵の現役画家、ヌード描写は大変勉強になったとのこと、ご自宅のアトリエはヌード画で満ち溢れているようです。近々品川囲碁クラブに力作がお目見えするはずです。
工藤飛車さん(新8)は日本棋院7段、実力8段の豪腕棋士ですが、懇親会では原語で本場のシャンソンを歌唱されました。7ヶ国語をこなし、著名書を丸善から既に10冊出版し、今年はイノベーション、CSRに関する著名書の翻訳を計画、ノーベル賞受賞者野依良治さんは義甥にあたるそうです。
平林さんは現役時代に北朝鮮に行って印刷技術を指導。 異国(北朝鮮)で味わったアメ(年金付き勲章受賞)とムチ(1ヶ月の予定が5ヶ月の拘束)のエピソードも珍しいお話で時間の経つのを忘れました。

囲碁を打てば、頭脳の活性化につながり、ノーベル賞級の研究も可能、長寿も可能という結びになりました。
(文責 下井)

写真説明:
写真(左);対局者(左):釼持五段、対局者(右):工藤八段、奥:平林五段、右上:速水六段
写真(右); 対局者(左):平田四段、対局者(右):吉田三段  
(段位は筆者推定による)

第二回目新年初打ちの様子1 第二回目新年初打ちの様子2
第二回目新年初打ちの様子
(画像をクリックすると拡大表示されます)

第2回例会参加者(敬称略、順不同)
鶴丸一彦(新13)、速水 清之進(新9)、平林 浩介(新10)、堀井 紀良(新13)、 岡本 明生(新14)、下井 将惟(新13)、豊田 常彦(新13)、吉田 喜明(新13)、 平田修(新13)、相馬威宣(新13)、木村茂行(新13)、熊本 行男(新8)、 保坂 弘毅(新10)、工藤 飛車(新8)、釼持 忠男(新8)、戸上 貴司(新10)

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