同門会便り

第27回早稲田応化会WGS会開催報告

(写真は、クリックすると拡大表示されます)

大川(隅田川)と神田川の合流地点、浅草柳橋のたもとにある有名な「亀清楼」に2013年11月22日(金)、7名のWGS会員が集合しました。事務局見習い(写真撮影担当)として若造の筆者がよばれた。正12時に百目鬼幹事長(新1回)から24年前に始まったこの会は、今回で27回となり、おめでたいことに最高齢の中岡敏雄氏が本年8月に満100歳を迎えらましたので食事を楽しみながらそのお祝いをしたいとの開会宣言があり、加藤先生のご発声で乾杯!! 会がスタートしました。


前列左から富井 達(新3)加藤忠蔵(燃1)中岡敏雄(旧17)手塚七五郎(新3)
後列左から嶋根政彦(新5)相馬威宣(新13)百目鬼 清(新1)田中照浩(新5)【敬称略】


百目鬼氏の説明によればこの場所は、早慶レガッタの出発地点で、両校の応援合戦の様子を感慨深げにご覧になっているとのことでした。

会食中、それぞれのお話で長寿につながる興味あるものを拾ってみると、

(中岡さん)終戦後、シベリヤに抑留されていた時の悲惨な苦労話を述懐されました。グリークラブに所属しており、現在も「歌っていると頭もぼけずにいられるようです。白井克彦元総長はグリークラブの後輩だよ。」と楽しそうに話されました。


驚いたことにご自宅から杖も持たずに自力歩行で駅から電車に乗ってこの会場に来られた由。百歳の祝いの席にいる女性が握手を求めてくる。恐らく歳にあやかりたいと思っているのだと思いますが・・・・。10歳年下のお元気な奥様のことも含めて現況報告がありました。

シベリヤから早く帰ることが出来た幸運に恵まれ、永く合唱してきたことが長寿につながっているのでしょう。

(加藤先生) 海外旅行に出かけるためにパスポートの書き換えに出かけた。パスポートの有効期間は、5年と10年があるので申請書に10年と書いて提出したところ、出生年を見て係員から取り敢えず5年にされたらいかがですかとサゼスチョンがあった。通常ではこのような要請はないとのことですが、確かに10年というと中岡先輩の歳も超えてしまうし、有効期間5年のパスポートとした。したがって、97歳までは頑張るとのことでした。

まだ車の運転をされているとのことです。高速道路より都内の道が走りやすいですって。

(百目鬼さん)昭和53年からこの地に住んでいる。つい最近、子供5人や孫が集まり米寿のお祝いをしてくれた。 長生きの秘訣は、休肝日をつくることを自分で決めたことだと思う。それまでは日本酒一升ぐらいは軽く飲んでいたが、満50歳からは家にアルコールを置かないと決めて、会社の休日である日曜日が自ずと休肝日となった。会社の仕事から手を引くと休肝日が増えてきて、現在では日本酒1合でいい気分になってしまうとのことでした。 (見習わなければなりませんね)。

(手塚さん)おもむろにファイルから書類を取り出して配布(CERESA No.193 15頁タイトルは、Human「ガムの研究からホタルの研究へ」)。ホタル会の会長に就任されたことを報告されました。

資料によれば、(株)ロッテの研究所で長年にわたりチューインガムの研究に没頭し、昭和20から30年代にかけて研究成果をもとに次々と新製品を世に出し、ロッテガムを業界トップに押し上げ、昭和55年にはガムの研究では世界初の工学博士号を取得。平成元年にはそれまでの功績により科学技術長官賞を受賞されました。

退職後、多摩市民館の文化活動の一環として生田緑地に生息するホタルの保護活動に一役買っているそうです。理由は、ガムの原料の調査にメキシコの山岳地帯に行った時、無数のホタルが乱舞する姿に感動してホタルに興味が湧き、ホタルの研究を開始。ホタルの研究は自然保護の推進目的だけでなく発光の原理を解明することで省エネ技術の開発にも役立ちます。ホタルはそれだけ価値ある生物ですので生息地を守っていきたい。好きなことを一生懸命に研究することも長生きの秘訣ですとのこと。


午後2時、全員集合写真を撮り、次回の予定(2014-05-16、12時より砂場)を決めてお開きとなりました。素敵なお料理をいただき、大先輩からご披露された長寿の秘訣を噛みしめ、更にはこれまでの永い間のご活躍の様子を伺う機会に恵まれたことは早稲田大学応用化学科を卒業したことの幸せを深く感じた一日でした。

なお、当日のスナップ写真は、勿論、各先輩方に郵送させていただきました。


注)旧浅草柳橋の由来は⇒ こちら


(文と写真:広報委員会 相馬威宣)